横綱朝青龍(29=高砂)が「らしさ」を発揮して09年を締めた。28日、春日野部屋へ出げいこに出向き、栃ノ心(22)相手に17番(15勝2敗)取って、今年のけいこ納め。機嫌良く初場所(10年1月10日初日、両国国技館)に向けて意欲をみせたが、夕方モンゴルに帰国する際、成田空港では報道陣に「来るな」「帰れ」と悪態をついた。

 出げいこでは栃ノ心に2番敗れたが「いろいろな動きを試した」と気分上々の様子で「毎場所、進退をかけている。そういう気持ちがあるから、今がある」と決意表明。「(引退がかかって)心に余裕がなかった去年とは違う。けがをした中で秋場所に優勝して余裕ができた」と殊勝に振り返った。来年は30歳だが「魁皇関は37歳。見習わないと」と、意気込みも示した。