角界のロボコップが「愛のパワー」全開だ!

 大相撲の東前頭11枚目高見盛(33=東関)が、初場所9日目の18日、東京・両国国技館に、「初恋人」とうわさされる超巨乳グラビアタレントの松坂南(25)を招待。東の花道の真上から見守る「恋人」の目の前で、西前頭15枚目栃乃洋(35)を送り投げで下した。7日目から3連勝で、幕内残留ラインの節目の5勝目(4敗)を挙げた。取組後は松坂の観戦に「知らん!」とはぐらかしたが、松坂は「感動しました。精彦(せいけん=本名)さんを尊敬しています」とうっとり。土俵上の婚活は大成功だった!?

 これが「愛の力」なのか。高見盛が完全無欠のロボコップになった。立ち合いに得意の右を差すと、栃乃洋を半身にして一気に土俵際まで押し込んだ。反撃の余裕も与えず送り投げ。来場所の幕内残留をほぼ確実にする5勝目。勝ち名乗りを受けると、ふだん以上に大きく胸を張ってみせた。

 いつものように東の花道を、顔を上げ、胸を張って歩き始めた。ただ、この日は少し様子が違っていた。途中で突然、照れくさそうに視線を下げた。実は花道の真正面最前列の特等席の升席から、昨年末に交際が発覚した松坂が熱い視線を送っていた。

 高見盛

 あっ、そう。知らん。こっちは一番一番必死なんだから。それどころじゃない。

 「初恋人」といわれる美女の来場について、無関心を装い、はぐらかした。だが松坂は正直だった。記者の直撃に驚いたようだったが、高見盛の話題に少しずつ表情が緩んだ。

 松坂

 場所前に精彦さんに「応援に来てね」ってチケットをいただいたんです。友人と4人で応援にきました。

 「高見盛関」でも「関取」でもなく、「精彦さん」と本名で呼んだところが、2人の親密な関係を想像させる。取組中は土俵の高見盛を笑顔で見つめ、勝った瞬間には周りの観客と一緒に大きな拍手を送った。「すごかったです。感動しました。精彦さんのことは尊敬しています」と、初観戦してあらためてほれ直したようだった。

 2人は昨年12月28日、都内でデートしているところを本紙にキャッチされた。彼女いない歴33年の高見盛にとって初ロマンス。当時、高見盛は「友だちと食事して何が悪いの」と真剣交際は否定していた。しかし、この日の取組後、再び記者に追及されるとしどろもどろになった。言い訳そのものが、「交際」を認めるものだった。

 高見盛

 何を言ってるんだ!

 (報道されて)余計、面倒くさくなった。ばれないようにするんだったら、私服で動くしかない!

 一部週刊誌に「一緒に住まない?」と、高見盛がプロポーズとも思えることを言ったとも報じられた。これについて松坂はこの日、しばらく考え込んだ後、「…はい」と笑顔で認めた。今年に入ってからもチケットの受け渡しの際に会っていたようで「いいお友達です」と交際も順調のようだ。部屋関係者によると元関脇高見山の先代東関親方も2人の交際を知っており「もう(今年で)34歳だから、早く結婚した方がいい」と背中を押したという。

 今場所は同じ76年生まれの元大関千代大海が引退し、大関琴光喜も休場したが、高見盛は「愛のパワー」で調子を上げてきた。「これで十両に落ちなくてすむ。でも有頂天になっちゃいけない。左ひざも痛いし、気は抜けない」。勝ち越し、そして結婚まで突っ走りそうな勢いだ。