大相撲の横綱審議委員会(横審)定例会が27日、東京・両国国技館で開かれ、現在62連勝中の横綱白鵬への「特別表彰」を決めた。歴代最多69連勝の双葉山へ「あと7勝」と迫っており、双葉山を抜いた場合は特別記念品を製作。鶴田卓彦委員長(83)は「平凡な盾じゃなく、いいものをお願いした」と東京芸大学長で金工作家の宮田亮平横審委員(65)に依頼し、綱をモチーフにしたものが案に挙がったという。

 たとえ70連勝に届かなくても、鶴田委員長は「千代の富士を超えた(54連勝)時点で必要。2段構えです」と何らかの表彰は行う。白鵬絶賛の声が相次いだ会合では、琴欧洲の10勝が最高だった大関陣を非難する声と11勝した栃煌山をたたえる声も上がった。内山斉委員(75)は「もう少しで国技館から(日本人唯一の)栃東の優勝額も外れる。魁皇が頑張っている間に、大関を出さなきゃ」と日本人のホープに期待した。