モンゴル出身の幕内光龍(27=花籠)が、大相撲の八百長問題解明に当たる特別調査委員会から、八百長への関与を認定されたことが29日、関係者の話で分かった。幕内力士の関与認定が判明するのは猛虎浪に次いで2人目になる。2月2日に明らかになったメールで名前が挙がっていた光龍は、これまで「何で名前が出ているのか分からない」などと関与を否定。1月30日には都内で結婚披露宴を行っており「妻もショックを受けている」と話していた。

 この日、師匠の花籠親方(元関脇太寿山)は、都内のホテルで調査委の事情聴取に応じた。調査委は4月1日の次回会合で、日本相撲協会の理事会に処分案を提言する予定で、関与を認定した力士の師匠から聴取している。同親方は「(相撲協会の)広報の許可がないと答えられません」と話すにとどめた。

 調査委はこれまでに十両千代白鵬ら4人の関与認定を公表。さらに前日28日に猛虎浪と谷川親方(元小結海鵬)、十両霜鳳の関与認定も明らかになった。この日の事情聴取には日本相撲協会理事の陸奥親方(元大関霧島)も応じ、陸奥部屋の十両豊桜と幕下霧の若の疑惑も浮上している。同じくメールで疑惑が浮上した、幕内翔天狼の師匠の藤島親方(元大関武双山)は「聴取には呼ばれていません」と話した。