大相撲秋場所(9月11日初日、両国国技館)で大関昇進に挑戦する関脇鶴竜(26=井筒)が、「キャラの確立」を目標に掲げた。16日、東京・墨田区の井筒部屋での稽古後「(大関は)それぞれみんな、個性がある。似たような力士は、あんまりいない。自分も、自分の個性をお客さんに覚えてもらいたい」と話した。体の線が細くても観客を沸かせた初代貴ノ花や若嶋津の名も挙げた。

 鶴竜の場合、四つ相撲も取れ、突き押しも力がある。「何でもできるようになりたいと思っている」というオールラウンダー。「覚えてほしい個性は何か?」と聞かれると「最後まであきらめない。あの粘りはすごい、という相撲を取りたい」。大関とりが注目される秋場所で自らPRする「粘り」を見せられるか。昇進と同時に、土俵で自分の個性も売り込んでいく。