大相撲の大関稀勢の里(25=鳴戸)が14日、夏場所(5月6日初日、東京・両国国技館)でのスタートダッシュを誓った。3月の春場所は初日から連敗し、休場やかど番も頭をよぎった。「あれさえなければ…。4、5日後に体ができて、動いてきた。前半で優勝争いから脱落したら、お客さんにも申し訳ない。最初から、最高の状態で臨まないといけない」。場所前の稽古は十分だったが、気持ちの面でしっくりいかなかったという。「稽古をやって、自信にしていきたい」と話すとおり、この日は幕内高安、隆の山を相手に38番取って37勝1敗。番付発表前ながら熱い稽古を始めている。