<大相撲夏場所>◇3日目◇8日◇東京・両国国技館

 大関琴欧洲(29=佐渡ケ嶽)はきわどい勝負に敗れ、審判に対する不満を隠さなかった。東前頭3枚目豊響(27=境川)との投げの打ち合いは同体のようにも見えたが、軍配は相手方に上がった。物言いはつかず、ぶぜんとした顔。「自分は負けてないと思う。最低でも物言いがつくと思った」とまくしたてた。最後は「自分が悪かった。きれいに決めていれば、こうならなかった」と冷静さを取り戻したが、6大関でただ1人の2敗目は痛い。土俵下の鏡山審判部長(元関脇多賀竜)は「きわどいと思ったが、自分から見たら琴欧洲が早く落ちたように見えた」と説明した。