<大相撲九州場所>◇14日目◇24日◇福岡国際センター

 新横綱の日馬富士(28=伊勢ケ浜)は、大関稀勢の里(26)に敗れ4連敗で5敗目を喫した。

 日馬富士が、また負けた。大関稀勢の里に寄り切られた。横綱の4連敗は09年九州場所の朝青龍以来だが、新横綱場所に限れば1場所15日制が定着した49年夏場所以降初めて。さらに歴史をさかのぼると、47年の前田山以来、65年ぶりの不名誉な記録になってしまった。出稽古では優勢だっただけに「本場所の一番は違う。オレの相撲が甘かった。こういう場合は、何をやっても駄目」とサバサバ話した。

 北の湖理事長(元横綱)は、報道陣から採点を求められると「半分(50点)もいかないでしょう。4連敗はなかなかない。何年か務めてじゃなく、初めての場所だし、精神的な重みがのしかかってたと思う」と指摘した。千秋楽は、すでに優勝を決めた白鵬と当たる。気持ちが切れかかっている日馬富士は「自分の力を出し切って、いい相撲を見せたいと思います」と前向きに言った。