横綱白鵬(29=宮城野)が5日、29度目の優勝を果たした夏場所千秋楽翌日の5月26日に、恒例の一夜明け会見を初めて行わなかった理由を明かした。

 「みなさんへ」と題して自身の公式ブログを更新。紗代子夫人が第4子を妊娠していたとした上で「残念な結果になってしまいました」と、流産していたと告白。自身が知った翌々日の夏場所千秋楽の日(5月25日)には一部で妊娠が報じられており、「もし会見に出たら、おそらくお腹の中の子供のことも聞かれるであろうと考えました。紗代子のことを考えると、事実を発表するには早すぎて、しかし嘘をつくことも胸が痛みました。なので、結果、会見に出席しないという選択を致しました」と説明。その上でファンや関係者に謝罪した。

 白鵬は14日目の横綱鶴竜戦後の支度部屋で無言を貫いた。千秋楽の優勝直後も場内インタビュー以外は珍しく言葉少なだった。先月30日には北海道・新千歳空港で「それはな。後でな。もう大丈夫」と言葉を濁したが、何事もなかったように振る舞いイベントなどに参加。この日は客員教授を務める拓大の都内のキャンパスで特別講義を行った。

 白鵬はブログの文章を「私は横綱として頑張ることが、家族を、そして紗代子を笑顔に出来る一番の方法だと思っています。これからも私たち夫婦をよろしくお願いいたします。紗代子。改めて愛してます。これから、もっともっと幸せにします」と結んだ。