日刊スポーツ評論家の広瀬叔功氏(83)が、残り4戦となった広島の今後について語った。18日DeNA戦を最大のヤマ場とし、いかに戦うべきか提言した。

◇  ◇  ◇

広瀬氏 広島の残り試合はあと4。優勝は現実的に厳しく、1・5ゲーム差をつけられた2位DeNAを逆転するのも難しくなった。今は全力で2位を目指すべきで、18日DeNA戦を何としても取りたい。この試合は、ルールやデータを見ると大きな意味を持つことがわかる。

▼ルール 広島のDeNAとの対戦は、1戦を残し11勝12敗1分け。18日の最終戦に勝てば勝率5割。負ければ5割を下回る。最終的に勝率、勝利数とも並んだ場合、18日の対戦結果で順位が変わる。セ・リーグの順位は<1>勝率が同じ球団が2球団となった場合、勝利数の多い球団が上位となる。<2>勝率、勝利数が同じ2球団は(1)当該球団間の勝率が高い球団が上位。(2)当該球団間の勝率も同じ場合は、前年度順位が上の球団が上位となる。18日に広島が勝てば、<2>の(2)が適用され、昨年優勝した広島が2位。負ければ<2>の(1)が適用され3位となる。

▼データ CSを勝ち抜くには2位を確保し、本拠地でファーストステージを戦いたい。対戦する可能性の高いDeNA戦の球場別勝敗は

球場 勝-敗(勝率)

マツダ8-4(・667)

横 浜3<1>8(・273)

ホームアドバンテージが顕著で、敵地では圧倒的に分が悪い。CS突破のためには、ホームでやりたい。

広瀬氏 DeNA先発は、6戦して5勝を許している今永。直球にキレがあり、変化球も鋭く、攻略は難しい。連打しにくく、バント、エンドラン、進塁打など、ベンチワークで揺さぶりたい。ただし主砲の鈴木は、本塁打を狙っていい場面は狙うべきだ。そのほうが相手は嫌がる。チャンスに強い会沢や菊池涼の力も最大限に引き出したい。

広島鈴木誠也
広島鈴木誠也