パ・リーグは2カード目から同一チームとの6連戦、これが目を引く。僕なら19日の開幕戦にはエースは出さない。エースは2カード目の6連戦の初戦、つまり火曜日に投げさせる。できることなら、エースを火曜日に、2番手を水曜日に投入して6連戦の頭の2つを取りに行きます。

6連戦を戦う上で最も大切なことは、最低でも3勝しないといけないということ。3勝を逃した時は2勝4敗の借金2になる可能性がある。5割で乗り切るのと、借金2では大違い。となれば、どうしても初戦を取りたい。そのためにはエースは今年のパでは開幕戦ではなく、2カード目の頭にぶつける。そうなれば、3カード目以降も初戦にエースをぶつけて、先手を取れるめどが立つ。

6連戦というのはそれほど難しいと思う。球場も変わらない、チームも変わらない。初戦を取れれば多少のゆとりを持てるが、黒星スタート、もしくは連敗でもすれば、6連敗もちらつく。そんなことになれば、シーズンを戦う上で大きな傷痕になる可能性だってある。

日程表を見て、NPBが苦心の末に組んだ日程だというのはよく伝わってきた。変則開催を余儀なくされたのだから、メリットもデメリットも両方あると思うし、あまり細かいことを言っていては話は先に進まない。

気をつけなければいけないのは、ビジターチームは練習量が担保できない、ということだろう。ホームチームは試合前、試合後に施設を使って特打やコンディショニングを整えることができるが、ビジターチームはそうもいかないケースもある。練習をしながら調子を上げたい選手もいる中で、ビジターチームがどれだけ練習量を確保できるかが、重要なポイントになると思う。(日刊スポーツ評論家)