昨年は5位に低迷した西武が、今季は“台風の目”になりそうな予感がする。1クール遅く6日からキャンプイン。第1クールの最終日とあって、主力投手たちが、次々とブルペン入りした。まだまだ仕上がり途上ではあるが、年齢的にも若い投手が多く、迫力ある球を投げていた。

先発に転向して2年目を迎える平良は、先発のリズムをつかんでさらに良くなるだろう。ここ数年、安定した成績を残している高橋も健在で、今井のレベルアップも見込める。そして今季、良さそうに映ったのが、3年目を迎える隅田だった。

リリースするとき、左腕と肩のラインが一直線になり、強い球を投げられていた。プロ1年目は1勝10敗で2年目は9勝10敗。あまり勝ち星に恵まれない投手の印象があるが、今季は十分に2ケタ勝利を期待していい内容だった。

少し想像していたのと違ったのは、3球団が競合したドラフト1位の武内。同じ左腕で年齢の近い隅田と比べると、まだフォームが安定していないような印象を受けた。隅田のいいところと比べると、左腕を振る軌道が上から出すぎていた。そのため、真っすぐがマッスラ気味にナチュラルに変化していた。マッスラはゴロを打たせる実戦的な球ではあるが、少し左肩を痛めそうな心配は残った。ただ、西武の投手陣は層も厚く、無理をさせる必要はない。じっくり育てる余裕があると思う。

問題は打線。今季は主砲の山川もソフトバンクに移籍。ここ数年、強打の外野手も育っていない。ただ、ファーストのアギラー(右打者)と外野のコルデロ(左打者)は体も大きく、パワーはありそう。まだコンディションは整っていないが、アギラーはシートノックの一塁の守備でも小さめのグラブを使用。野球に取り組む意識は強そう。この2人の新外国人が機能すれば、山川の抜けた穴と貧打の外野陣の弱点補強はできる。

強力投手陣は12球団NO・1かもしれない。先発と抑えにも新外国人を補強し、投手陣は万全。西武ファンにとっては、楽しみなシーズンになりそうだ。(日刊スポーツ評論家)