4月30日の広島戦(マツダスタジアム)で、2戦連続となる盗塁などで勝利に貢献した阪神植田海内野手(22)。盗塁スタイルの確立が、成功への自信につながった。

 植田は昨季ウエスタン・リーグ2位の25盗塁をマーク。これには、ある工夫があった。近くて速いスライディングを目指し、滑り込む位置を二塁ベース方向に近づけた。16年は2軍で12盗塁だったが、速いスライディングを身につけた昨季は盗塁数倍増に成功した。

 「今までは(盗塁)スタートのタイミングばかりに気を取られていた。でも、今はスタートが少し遅れてしまっても、スライディングの速さでカバーできている」

 高卒4年目の今季は、快速を武器にプロ入り初の開幕1軍をゲット。「どんどん数を増やしていきたい」と語るように盗塁数アップにも期待がかかる。植田が勝利への道を駆け抜ける。【阪神担当=真柴健】