<西武4-4ソフトバンク>◇18日◇メットライフドーム

敵地・所沢での西武3連戦は1勝1敗1分け、の五分に終わった。カード勝ち越しはならなかったが、ソフトバンクにとっては収穫大の3連戦だったように思う。

西武対ソフトバンク 8回表ソフトバンク1死、柳田は右二塁打を放つ(撮影・滝沢徹郎)
西武対ソフトバンク 8回表ソフトバンク1死、柳田は右二塁打を放つ(撮影・滝沢徹郎)

9回に殊勲の同点2ランを放った中村晃もさることながら、主砲柳田が昨年10月20日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来の4安打。「試合前に平石打撃コーチ、スコアラーの方にアドバイスをいただき、気づいたところがあって、いい結果につながったと思う。ゲームでの打席の感覚がよく、いいスイングができた」。左前打を放った初回には、二塁へ今季初盗塁も決めた。「走る方でも足の状態は万全だし、チャンスがあれば狙っていければと思う」と、復調への手応えを広報コメントに込めた。

西武対ソフトバンク 3回裏西武無死三塁、中村の飛球を処理し本塁へ送球する中堅手柳田(撮影・滝沢徹郎)
西武対ソフトバンク 3回裏西武無死三塁、中村の飛球を処理し本塁へ送球する中堅手柳田(撮影・滝沢徹郎)

7-1と完勝した2戦目で、セットアッパーとして完全復活を目指す岩崎が7回1イニングを無失点投球。昨年6月26、27日の同カードで木村に満塁弾、山川に3ランを浴び、2戦連続敗戦投手となった。その後は2軍落ちも経験。「(去年のことは)全然意識していませんでしたが、よかった」。メットライフドームで1イニングを投げたのは、それ以来。「雪辱」のマウンドは自信回復への大きな手応えにもなったはずだ。開幕からいまひとつ波に乗れていない男2人に、笑顔が戻りつつある。来日3年目のスチュワートも1軍デビューするなど、新戦力の登場もあった。

勝敗以上に、今後の戦いに光明が見えた所沢遠征だった気がする。

【ソフトバンク担当 佐竹英治】