21年元日付の日刊スポーツ北海道版1面は、北海道出身の日本ハムのドラフト1位、伊藤大海投手(24)だった。ルーキーイヤーへの意気込みを伝える紙面の左上にレイアウトされた、プチ企画を覚えている方はいるだろうか。
◇タコ占い◇
伊藤の父がタコつぼ漁師であることから、安易な思い付きで企画したものだ。
昨年末、札幌市内にある居酒屋「焼き鳥きたな」の強力なサポートのおかげで、占いをしてくれるタコを入手。大きな水槽や海水、場所まで提供してもらい、3つの気になる動向を占った。
(1)1年目の活躍は?
(2)結婚はいつ?
(3)道民の夢!?今季実現するのはどっち?
(1)と(3)はプロ野球人生が始まる1年目を占う内容で、(2)については本人へのインタビュー取材の中で「「結婚、占ってほしいです(笑い)。30(歳)までにできたらいいな」とリップサービスをしてくれた内容を、そのまま占った。
以下のルールで行った。3つの設問に対して、こちらで2つの答えAとBを設定。水槽のタコが、左端に動けば占い結果はAで右端ならBという単純なものだった。
それぞれの答えは以下の通りに設定した。
(1):A=先発で2桁勝利、B=クローザーで胴上げ投手
(2):A=28歳まで、B=29歳以降(なぜ、30歳で区切らなかったのかは、記憶にありません…)
(3):A=大海&玉井 同日勝利&セーブ、B=大海&今川 同日勝利&アーチ
ちなみにタコには「きたな君」と名前を付けさせてもらった。店名から拝借させていただいた。そして、「きたな君」は次々と占っていった。
◇ ◇ ◇
前置きが長くなったが、(1)の占い結果はAだった。シーズンが始まる前は先発か抑えか、役割ははっきりしていなかった時期だが、迷いなく左端へ「きたな君」は動いた。導きだした伊藤の1年目の占い結果は“先発で2桁勝利”だった。
当時、私はクローザーの可能性もありそうだなとか、本当にそうなるかなぁと疑っていた。自分を責めたい。9月15日西武戦(メットライフドーム)での10勝到達はならなかったが、占い通りの結果となるのは時間の問題だ。
(3)については「きたな君」がどちらとも付かない動きで、どちらも見てみたい未来だから決めかねていると勝手に判断させてもらった(結果はAとBどちらもという平和的なものとした)。西武戦では伊藤と同じくルーキーの今川もスタメン出場。実は初めての同時出場で同日勝利&アーチ達成の可能性も秘めていた。こちらも実現はお預けとなったが、「きたな君」のタコ占いは結構いい線をいっていたのではないか。
伊藤の10勝到達、今川とのアーチ競演、もしくは伊藤が先発勝利で玉井がセーブ…なんて日が来たら-。ちなみに結婚は29歳以降と「きたな君」は占った。さぁ、現実はどうなるか。いろいろと楽しみにしながら、伊藤の登板を今後も見守りたい。【日本ハム担当=木下大輔】