DeNAは、4月を7勝12敗で終えた(多数の新型コロナウイルス感染者が出たため、7日阪神戦から10日中日戦まで4試合が中止)。3月は3勝3敗のスタートだったが、借金は5に。苦しんだ1カ月だった。

「たら、れば」は勝負の世界では禁物だが、主力が次々と離脱する中、我慢の戦いを強いられた。4月6日以降、12選手が新型コロナの陽性判定を受けて一時離脱。浜口、石田を除く10選手が1軍に合流したが、オーダー、継投は日替わりだった。

開幕スタメンだった牧、桑原、楠本、柴田、戸柱、投手では山崎、砂田らが感染し、宮崎は左太もも裏の炎症で離脱。そんな中、若手が台頭した。ルーキー梶原は4月12日の巨人戦でプロ初安打を初本塁打でマークし、4安打の衝撃デビュー。2年目の池谷は、同21日の阪神戦でプロ初勝利、入江も同19日の同戦で初ホールドを挙げた。

主力が抜けた中での4月の戦いについて、三浦監督は「このメンバーでどうやって勝とうかっていうことを考えますし、主力の選手を使うところで若い選手が出て、成長することに期待しています。全部が全部、うまくはいかないですけど、ポジティブにとらえようと」と振り返った。

野球界でも「月が変われば、ツキも変わる」という言葉をよく聞く。現在2軍調整中の宮崎、浜口、石田は今月中の1軍復帰も見込まれる。「我慢」の戦いだった4月から、「反撃」の5月にする。【DeNA担当 久保賢吾】

入江大生(2022年4月5日撮影)
入江大生(2022年4月5日撮影)