スクールアイドルプロジェクト「ラブライブ!」シリーズとパ・リーグのコラボ企画が活況だ。パ各球団の本拠地で、出演声優が来場して始球式を務めたり、特別デザインのグッズ販売ブースに長蛇の列ができたりしている。ソフトバンクでは、18日の楽天戦(ペイペイドーム)がイベント日となっている。「ラブライブ! 虹ケ咲学園スクールアイドル同好会」のメンバーが、ソフトバンクのユニホームを着たデザインのグッズが販売され、キャストも来場して試合を盛りあげる。

イベントを前に、せっかくなので「ラブライブ!」の魅力を簡単に紹介したい。同シリーズは、女子高生が「スクールアイドル」という部活動に打ち込み、野球でいう「甲子園」のような、全国大会の大舞台「ラブライブ」を目指す内容だ。多くのシリーズでメインキャラクターが9人で構成されていることもあり、野球との縁を感じると言っても過言ではない。

個人的に好きなのが、テレビアニメ版で各話ごとにエンディング曲を歌うメンバーが替わる演出だ。メンバーが少ない序盤に主人公が1人で歌ったり、大げんかをして仲直りをした2人が歌ったり、協力してミッションをこなした3人が歌ったりとさまざま。その日ならではの組み合わせで、感動を呼び起こさせる、野球でいえば試合後のヒーローインタビューのようなものだろうか。

ペイペイドームに来場する声優は、桜坂しずく役の前田佳織里と、ミア・テイラー役の内田秀だ。各キャラクターをソフトバンクの選手で例えると、桜坂しずくは歌って踊るだけではなく演劇や衣装作りもできるユーティリティープレーヤー。愛犬家という点も合わせて、牧原大のような存在だ。ミア・テイラーは米国からの編入生。鳴り物入りでやってきたスチュワートを連想させる。

パ・リーグは6球団が連動して、これまでにも「アイドルマスター シリーズ」や「バンドリ!」とのコラボを成功させてきた。今回の「ラブライブ!」シリーズの公式アカウントのフォロワーは、ツイッターが約108万人、ユーチューブが約54万人、ティックトックが約41万人を数える。一方のソフトバンクもツイッターが約108万人、インスタグラムが約33万人、ユーチューブが約19万人と、どちらも多くのファンを抱えている。

私見だが、「推す」こと「応援する」ことという点において、野球ファンもアニメファンも非常に似ていて親和性が高いと感じている。双方をつなぎ、新規ファンを開拓するきっかけとして、楽しみにしている。【ソフトバンク担当=山本大地】