ロッテ山口航輝外野手(22)は4年目の今季、102試合数、打率2割3分7厘、16本塁打、57打点とすべてで昨年を上回った。

9月22日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では1試合3発を放ち、16発はチーム最多。「去年そんないい数字じゃなかったんで、必ずそれ以上はやらなきゃと。そこそこできた思いもありますし、最初の方とか試合に出られない時期もあった。まだまだ力のなさ」と収穫と課題を残した。

開幕前に掲げたのは打率2割5分、30本塁打。届かなかったが、あえて高い目標を設定していた。「大きいことを言って、プレッシャーかけて頑張ろうと思って。この先も30本は1年1年、目指してやっていく。今年だけに限ったことじゃないかなと思います」と、今後も30発を1つの基準に据えていく。

ケガなく1シーズンを過ごせた。一方で反省点はゴロアウトが多かったこと。逆方向へのホームランが少なかったこと。「引っ張りが多かった。全方向に長打を打てるように」とセンターへの強い打球を意識して、秋のトレーニングに臨んでいる。また4月、8月と3割打った翌月に打率が1割台に下がることもあった。「疲れとか、いろんなことがあって。ベストじゃない状態で試合に出る大変さも分かりました」。走り込みによる下半身強化と、体力向上もオフのテーマだ。

4番として35試合に先発した。来年は大卒の同い年の選手たちがプロの世界に入ってくる。「ここ4年間では一番いい、しっくりきたシーズンで、年々成長できてるかなとは感じてます。同級生がいるとやっぱり気になる。経験させてもらったことを無駄にせず、来年に生かせたら」。迎える5年目、和製大砲としてさらなる飛躍を描く。【遊軍 鎌田良美】

ロッテ対ソフトバンク 6回裏ロッテ1死一、二塁、右越え3点本塁打を放つ山口(2022年10月2日撮影)
ロッテ対ソフトバンク 6回裏ロッテ1死一、二塁、右越え3点本塁打を放つ山口(2022年10月2日撮影)