<オープン戦:ソフトバンク0-2広島>◇4日◇ペイペイドーム

開幕投手に指名されているソフトバンク大関が、本拠地ペイペイドームでのオープン戦初試合で3回3安打無失点。初の大役となる「3・31ロッテ戦」に向け、充実の予行練習を終えた。

「(開幕は)意識するのは当たり前だと思う。責任を持ちながら自分のペースを崩さすに、開幕に投げることと1年間投げ抜くことを考えながらしっかり準備してきたい」。登板後、しっかりとした口調で報道陣の質問に答えていた。

4週間後に控えるその時に向け、心身ともに充実した時間を送っている。直球、フォークに加え、今季はスライダーの精度を高めるという課題もこの日の広島戦からより実戦的になった。「直球、フォーク、スライダーの3つともに良かったと思う」。初回2死から3番西川を149キロの直球で見逃し三振。2回には新外国人のデビットソンには初球スライダーで入り、直球で追い込むと最後は136キロのフォークで空を切らせた。3回2死三塁では菊池もフォークで空振り三振に仕留めた。

マウンドの「硬さ」にも柔軟に対応している。キャンプ中にペイペイドームのマウンドが改修され、昨年以上に硬い仕様になった。宮崎キャンプのブルペンも同じ仕様で対応したが、踏み出す右足かかとのスパイクの滑り具合が気になった。キャンプ中、メーカー担当者にビデオ通話で連絡。30分ほどかけて細かくかかと部分の改良点を説明し、3パターンのスパイクを発注した。「やっぱり、足元はものすごく重要ですから。しっかりとやっておかないと」。新仕様となるスパイクはまだ手元に届いていないが、備えあれば憂いなし。「(新しいスパイクは)いい感じで投げられると思います」と笑った。53球のオープン戦初マウンド。しっかり「足元」の感触も確かめた。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

ソフトバンク対広島 ソフトバンク先発の大関は3回を無失点に抑える(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対広島 ソフトバンク先発の大関は3回を無失点に抑える(撮影・岩下翔太)