中日石橋康太捕手(22)が正捕手へのアピールを続けている。15日ロッテ戦(バンテリンドーム)から5試合連続でスタメン出場を継続。14日のロッテ戦(同)で右手甲を骨折し、リタイアした正捕手木下の代役を務めている。

今季初の出場選手登録は13日。開幕から2軍調整を続けてきた。入団当初からバッテリー間のコミュニケーションを重要視。昇格から短期間で先発マスクを任された。「1軍に上がってから、逆に投手陣から声をたくさんかけてもらって、話せています。大丈夫ですよ」。先輩たちの気遣いのフォローに素直に感謝していた。

スタメン出場の5試合の勝敗は1勝3敗1分け。21日楽天戦(楽天モバイルパーク)で、後輩・高橋宏に今季3勝目をもたらした。「ベンチで(高橋)宏斗としっかり話せたことが結果につながった。次は最後まで投げる配球をして宏斗を助けたい」。コミュニケーションで勝ち取った今季先発マスク初勝利を控えめに喜んだ。打撃は好調だ。21日の楽天では先制打を含め3試合連続マルチ安打。出場6試合で打率4割3分8厘(22日現在)とバットでも存在感を見せる。

中日は20日に日本ハムとの2対2の交換トレードで捕手宇佐見を獲得した。立浪監督は「木下の離脱もあり、チームに経験のある捕手が欲しい」と、捕手を獲得したトレードの趣旨を説明。リーグ戦が再開される23日から正捕手争いがヒートアップする。【中日担当=伊東大介】