阪神から育成ドラフト1位指名を受けた日本海L・富山の松原快投手(24)から“富山魂”を感じた。

鳴尾浜球場の位置する兵庫・西宮市は、17日に最高気温8度、最低気温3度の寒さを記録した。当日の記者はヒートテックにジャケット、ダウンとフル装備。それでも吹き抜ける浜風は、こごえるような寒さだった。そんな中でウエートトレーニングなどを終えて現れたのは、半ズボン姿の松原だった。

「全然大丈夫なんですよ。全然大丈夫。もっと寒いですから富山は。こんなもんじゃないです」

松原の地元は富山・黒部市。高朋高、ロキテクノ富山、日本海L・富山と、これまでは「富山一筋」の人生だった。ちょうど母雅美さんから連絡があり、同日から地元でも雪が降り始めたという。調べたところ、この日の黒部市の最高気温は西宮市を3度下回る5度。極寒の中で見せた余裕の表情にも納得した。

日本海L・富山時代は寒さも武器に変えた。オフシーズンはトレーニングも兼ねての雪かきが恒例行事。

「結構すごいんですよね、筋肉痛が。普段鍛えないところとかも効くんですよね」

ロキテクノ富山での社会人時代は会社周り、独立リーグ時代は地域貢献活動としても行った。ほかにも雪上での走り込みなど「雪トレ」を力に変えてきたという。

初めて富山を離れた、関西での新生活。入寮の際にも富山銘菓「甘金丹(かんこんたん)」を持ち込むなど、郷土愛を見せた。現在、鳴尾浜では無休でのトレーニングを継続中。寒さに負けない強い体で、まずは春季キャンプでのアピールを目指す。【阪神担当=波部俊之介】