勝った方が日本一というプレッシャーのかかる日本シリーズ第7戦(11月5日=京セラドーム大阪)で、試合中に何度も笑顔を浮かべていた選手がいた。阪神青柳晃洋投手(30)だ。オリックス打線を手玉に取り、5回途中4安打無失点と力投。チームを38年ぶりの日本一に導いた立役者の1人となった。
シーズン中とは対照的な表情だった。最多勝など21、22年と2年連続で複数のタイトルを獲得し、エースとして臨んだ今季。自身初の開幕投手を託され、白星発進に貢献。しかし、思うような結果が出ず、試合中に浮かない表情をみせる場面も何度も見受けられた。不振により、5月下旬から7月上旬にかけて2軍落ちを経験。1軍再昇格後も少しは緩和されたものの、正直楽しそうではなかった。
だからこそ、日本シリーズで見せた表情は個人的に強く印象に残った。22年から2年間、担当としていい時も悪い時も変わらず親身になって取材に応じてもらった。年明けから阪神担当を離れることにはなるが、大一番で見せた笑顔、気持ちを忘れることなく、完全復活を期す24年シーズンを過ごしてほしい。【阪神担当 古財稜明】




