<ソフトバンク2-8ロッテ>◇28日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクが9年ぶりに開幕白星を逃した。2年連続で開幕マウンドの大役を務めた先発有原の立ち上がりからの投球を見ていたら、こんな結末になるとは想像もできなかった。5回までスイスイと投げて、パーフェクト投球。要した球数を見ても圧巻の投げっぷりだった。
1回7球、2回10球、3回5球、4回8球。そして5回が最も球数を要したものの15球。5イニングを45球でロッテ打線を料理した。完全試合もよぎった快投は6回に暗転。先頭高部に左中間二塁打を許すと、変身してしまった。佐藤の1号2ランも飛び出すなど、長短6安打を許し6点を献上。あっさり試合をひっくり返された。続く7回にも1失点。7回88球を投げ8安打7失点KO。有原にとっては5回までの45球と6、7回の43球はまさに天国と地獄の差であったろう。
「うーん、別人だったな。これが野球の難しさだね」。敗戦を見届けた王球団会長は、渋い表情で激変したエース右腕の投球を振り返りつつ「これで次はピシッと行くだろう」と次戦での雪辱に期待を込めた。
それにしてもロッテ打線も侮れない。6回の一気攻撃では2年目の8番上田が右翼フェンス直撃の二塁打でチャンス拡大。1番左翼で先発出場したドラフト1位の西川が左前タイムリーでプロ初ヒット&打点をマーク。若い力が躍動した。
ホークスにとっては痛い逆転負けを喫したとはいえ、下を向くことはない。小久保監督が「世代交代」と期待する5番正木も8回に詰まりながらも右前打を放った。そして期待のロマン砲・リチャード。4打数ノーヒットに終わったが、積極性を失ってはいけない。「やっぱりね、2ストライクまでに打たないと。2ストライクになると何でも打たないといけないからね。だって2ストライクからはイチローだって打率が悪いんだから」。王会長は期待の大砲の4打席を振り返って奮起を促し「また明日だね」と球場を後にした。まだまだ戦いは始まったばかりだ。




