1日遅れで甲子園が開幕した。

 午前7時から開幕戦の試合前取材があるというので参加した。開会式直後の開幕戦は彦根東(滋賀)-波佐見(長崎)の公立校対決。

 実は彦根東は私の父の母校。甲子園初勝利を目指した戦いは4-5で9回裏の攻撃へ。すると1死一、三塁から内野ゴロの間に同点。さらに適時打が出て逆転サヨナラ勝ちを収めた。まずはめでたし。

 第2試合は1時間以上の降雨中断を挟み、済美(愛媛)が10-4で東筑(福岡)を破った。それにしてもすごい雨だった。一瞬のうちにグラウンドが田んぼのようになった。それでも、さすが阪神園芸さん。普通の球場なら降雨ノーゲームとなるところを手慣れたグラウンド整備であっという間に試合ができる状態に戻してしまった。「あっぱれ!」である。

 そして第3試合には我が故郷、静岡代表の藤枝明誠が登場。試合は6-6で延長戦へ。惜しくも11回裏、6-7でサヨナラ負けを喫した。

 試合後、光岡孝監督を取材した。172球を1人で投げ抜いた久保田投手を「よく頑張った」とねぎらうと「ただのヘボ軍団が県大会で最強のヘボ軍団になって、それが甲子園で最高のヘボ軍団になりました」。そう言うと熱いものがこみあげてきたのか、そっと涙をぬぐった。

 大会初日。第3試合が終わったのは午後7時15分。取材が終わったのが8時過ぎ。初日からこれで体が持つのか。明日は第1試合に作新学院(栃木)が登場。Kキャップに「明日は何時?」と聞くと「午前6時半から試合前取材があります」。と、いうことなので、今日はここまで。甲子園から引き揚げます。