西武の秋山と源田がチーム97試合全イニングに出場している。

 7日現在、両リーグで全イニング出場を続けているのは6人。セ・リーグは田中(広島)鈴木(広島)倉本(DeNA)山田(ヤクルト)の4人で、パ・リーグには西武の2人しかいない。秋山は14年9月6日のソフトバンク戦から続けており、愛甲猛(ロッテ)の535試合に次ぎ、パ・リーグ歴代2位の407試合まで記録を伸ばしている。

 注目はルーキー源田が続けていること。源田は2番遊撃で92試合、9番遊撃で4試合、1番遊撃で1試合出場。全イニング出場は、まず開幕1軍メンバーに残り、開幕戦に先発して初めてスタートラインに立つ。シーズン途中からレギュラーになった選手は達成できないだけに、ルーキーにはよりハードルが高い。

 2リーグ制後、全イニング出場の新人は56年佐々木信也(高橋)58年長嶋茂雄(巨人)61年徳武定之(国鉄)と、わずか3人しかいない。佐々木は二塁、長嶋と徳武は三塁でフル出場した。ドラフト制後(66年以降)のルーキーでは、すでに源田の97試合が開幕から全イニング出場の最長記録となっている。新人にとっては全イニング出場はもちろん、全試合出場も難しい。2リーグ制後に全試合出場した新人は10人しかおらず、97年小坂誠(ロッテ)を最後に出ていない。

 ここまで源田はリーグトップの28盗塁をマーク。球団の新人盗塁記録を更新し、01年赤星憲広(阪神)以来となるルーキー盗塁王に挑戦している。盗塁記録の方も気になるが、源田が全試合出場、そして新人では56年ぶりの全イニング出場を達成できるか注目していきたい。

(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「記録室から」)