新しい時代になって丸1年。令和2度目の5月1日だ。しかしコロナ禍に悩む今、世界は1年前に想像もできなかった状況に見舞われている。

5月6日までとされていた緊急事態宣言は期限延長が決定的。あらゆる面で生活が危機に見舞われている。国民的娯楽とされるプロ野球も同様だ。シーズンの行方以前に開幕できるかどうか。できたとしてどういう流れになるのか。優勝予想など遠い先の話だ。

6月下旬の開幕を目指す大リーグではリーグ再編案が出ているという。アメリカン、ナショナルの両リーグを再編成。東部、中部、そして西部の3地区に分け、それぞれの地区限定で対戦する。これならニューヨークを本拠地にするヤンキースとメッツは同地区になる。詳細を詰める段階ではないがそういうことも検討されているという。

少し参考にして、勝手に考えた今季の1つのプランを書いてみたい。

<1>今季は「特別シーズン」と位置づけ、通算記録などは参考記録に。今後の表記の際には「2020年を含む」などを表記する。

<2>移動を減らす目的で12球団をセ、パ両リーグではなく、ファームのイースタン、ウエスタン・リーグを基本に置いた地区別で2つに編成する。現状、イ・リーグが7球団、ウ・リーグが5球団なので何らかの方策で均衡を図る。例えばヤクルトはキャンプ地で縁の深い愛媛・松山を本拠地とし、神宮球場での主催試合を減らす。あるいは位置関係で少し遠いがDeNAを西地区に分ける、など。

<3>「希望リーグ(東)」「復興リーグ(西)」などの仮称で2つに分ける。一例として「希望」は巨人、DeNA、日本ハム、楽天、西武、ロッテ。「復興」は阪神、広島、中日、ヤクルト、ソフトバンク、オリックス。

<4>両リーグの上位2球団計4球団でたすき掛けのプレーオフを行う。4戦先勝を導入。勝ち抜いた2球団で日本シリーズを行って「日本一」を決める。

<5>長距離の移動は航空会社とタイアップし、チャーター機を使用。近い距離はバスの利用も考える。

<6>ユニホームはすべて今季限定のものにし、終了後はそれをチャリティー販売し、収益を何らかので形で寄付する。

地区制にすれば「伝統の一戦」がプレーオフでしか実現しないなど寂しい事態も想定される。実現性なども考え、稚拙な考えかもしれない。それでも何らかの手段で野球ファンの意見も参考にしてほしいと思う。

ハッキリしているのは、もう今年は従来通りのシーズンは開催できないのでは、ということだ。セ、パにこだわらず12球団が1つになって今季を限定的でスペシャルなものにすることに意味があるのではないか。