連覇を目指す利府が、5回コールドで本吉響を下した。

 「恵恵コンビ」が大暴れだ! 利府の3番浜田恵多、4番小野恵太(ともに3年)が2人で6安打7打点。連覇を目指すチームの初戦突破に大きく貢献した。昨夏からのクリーンアップで、浜田が「自分との連打で点を取れれば」と言えば、小野も「2人で得点を取っていきたい」。互いの信頼は厚い。

 初回。浜田が右前打で出塁すると、続く小野が左翼線の二塁打を放ち、2人だけで先制点を奪取した。浜田は「(塁に)出ればかえしてくれる。本当に頼りになります」。終わってみれば浜田が3安打3打点、小野が3安打4打点。2人で快音を響かせ続けた。

 チームも計15安打で11得点と、昨年に続く甲子園へ上々の滑り出し。それでも、昨夏聖地を経験したコンビは「ホッとするヒマはない。仕切り直して、自分たちがもっと打撃で引っ張っていけるように」と満足はしなかった。【成田光季】