秋田商は左腕成田翔(3年)が先発全員から14奪三振で、秋田工を退け2年ぶり34度目の進出した。

 成田翔が準々決勝西目戦の16奪三振に続く、連日の2ケタ奪三振で決勝に駒を進めた。前日の145球完投に続き、この日も130球を投げ抜いたエース左腕は「疲れを言い訳にしたくない。昨日より納得のいかないピッチング。初回に(球が)浮いてしまった」と、先発全員奪三振にも満足しなかった。

 バッテリーを組む工藤慶捕手(3年)が攻守で援護した。6回裏2死二、三塁から左前へ2点先制打を放ち、前日パスボールで失点した悔しさを晴らした。工藤慶は「成田を少しでも早く休ませたかった」と攻めの投球もリード。成田翔は「今日はキャッチャーに引っ張ってもらった。2年前は先輩に連れて行ってもらったので、今度はみんなを連れて行く」と甲子園切符獲得を誓った。