今秋ドラフト1位候補の県岐阜商・高橋純平投手(3年)の夏が終わった。

 チームはノーシードの斐太(ひだ)を相手に先制を許すと、同点に追いついて迎えた6回に勝ち越しを許した。

 マウンドに上がることなくベンチで敗戦を見届けた高橋は「結果的には負けたけど、選手は全力でやった。胸を張りたい。(登板しなかったのは)自分よりも他の投手がいいということです」と弱音を見せることはなかった。

 グラウンド内では、気丈にも涙するナインをなぐさめていた高橋だが、球場の外で応援団にあいさつする際には、こらえていた涙が自然とこぼれた。

 7月上旬に左太もも裏の肉離れを発症したことで慎重に調整してきた。「足を早く治して、この夏に投げられなかったぶんを次のステップで生かしたい」と話した。