3回もリードを許す苦しい展開でも鳥取城北は落ち着いていた。山木監督は言う。「今までのチームと違う。本当にたくましい」。3点リードを許した5回。布袋の2点二塁打、西村の犠飛で追いついた。6回には再び勝ち越されたが、直後に2点を奪って逆転。主将の布袋は「どんな展開でも平常心でいられました。経験があるので」。昨年の決勝。1回に2点を先行されて焦った。自分たちの野球ができず、甲子園を目前で逃した。昨夏を知る布袋らが「平常心」を合言葉に厳しい練習を乗り越えてきた。「気持ちは強くなったと思う」と布袋。大事な夏、練習の成果が花開いた。(朝日新聞)

 ◆鳥取城北 1963年(昭38)創立の私立校。生徒数は809人(女子334人)。野球部創部は69年で、部員133人。甲子園は夏4度目、春は1度出場。主なOBは阪神能見篤史、西武藤原良平。所在地は鳥取市西品治848。石浦外喜義校長。

◆Vへの足跡◆

1回戦9-1倉吉北

2回戦10-0境港総合技術

準々決勝3-0米子北

準決勝3-2米子西

決勝9-6鳥取西