明徳義塾が高知に7-6で逆転勝ちし、6年連続17度目の夏の甲子園出場を決めた。

 5点リードの8回、6点を奪われるまさかの展開。9回2死一、二塁、代打で登場した西村舜捕手(2年)の一振りが再び甲子園をたぐり寄せた。カウント1-2からの4球目、高めに浮いた直球を振り抜くと、打球は右中間を深々と破った。再逆転の2点三塁打。「何も覚えていない。気がついたら三塁にいた」と西村。百戦錬磨の馬淵監督もベンチ最前列まで飛び出し、両手を突き上げた。

 5年連続同一カードとなった決勝は死闘となった。執念で切り開いた甲子園への道。名門が大舞台でも輝きを放つ。