第98回全国高校野球選手権兵庫大会(7月9日開幕)の組み合わせ抽選会が28日、明石市内で行われた。春県準優勝で6年ぶりの代表を狙う報徳学園は7月13日の2回戦から登場。初戦の相手は、須磨翔風と尼崎稲園の勝者に決まった。

 須磨翔風が10日の初戦を突破すれば、大会屈指の好カードが2回戦で実現。須磨翔風のエース才木浩人(3年)は最速147キロの速球と高い将来性で、今秋ドラフト候補に挙がる右腕。両校は今春練習試合を行い、才木は9回1イニングの登板で報徳学園打線を3人で抑えた。好敵手に違いないが、抽選会に臨んだ多鹿丈一郎主将(3年)は「厳しい相手を倒して勝ち上がれば勢いがつく。監督には『引きました!』と報告します」と闘志をみなぎらせた。週末の7月2、3日はともに今秋ドラフト上位候補のエースを擁する花咲徳栄(埼玉)横浜(神奈川)と練習試合を行う。昨秋近畿8強入りも、今春のセンバツ切符は届かなかった。夏こそ! の思いを込め、初戦に臨む。【堀まどか】