札幌、小樽、空知、旭川、釧根、北見の6地区で代表決定戦が行われ、新たに17代表が決まった。春夏連続の甲子園出場を目指す札幌第一は、札幌地区予選の全2試合でコールド勝ちし、代表切符をつかんだ。今日4日には、札幌、室蘭、名寄の3地区で代表決定戦が行われる。

 今春のセンバツに出場した札幌第一が、投打がかみ合い2年ぶりの南大会切符を手にした。昨夏の地区代表、札幌山の手に10-0の6回コールド勝ち。エース上出拓真主将(3年)が4安打無失点に抑え、攻撃では先発全員の14安打で後押しした。上出は「序盤ピンチもあったけど、何とかしのいでうまく打ち取れた。安打もつながっていい感じ」と手応えを口にした。

 新たな力が加わった打線は活性化している。3回1死三塁、1年生4番の柴田颯三塁手の犠飛で先制点を奪った。ベンチ入り唯一の1年で今夏から主砲を任される背番号15は、小樽銭函中時代に15歳以下の侍ジャパン入り経験を持つ期待のルーキーだ。「初めて打点を挙げて余裕を持っていけた」という4回の次打席では安打も放ち、存在感を放った。

 春、夏連続甲子園出場に向けて上出は「大丈夫です」と自信満々。昨秋の全道決勝、旭川スタルヒンでの歓喜の輪を、南大会の舞台、札幌円山でも広げてみせる。