商業高と農業高の開幕戦は、川崎商に軍配が上がった。

 序盤に4点を先行するも、4回に1点、5回に4点を失って一時逆転を許した。1点を追う7回に打線がつながった。1死満塁から9番川端大河外野手(1年)の中前打で同点。ここから2者連続スクイズを仕掛け、俊足の阿部海斗外野手(3年)が投手内野安打として自分も生きた。この回打者一巡の5得点で一気に再逆転した。

 同校は来年4月から普通科が新設され、川崎市立幸(さいわい)高等学校に校名が変更される。高柴淳義監督(52)は「川崎商で出る最後の大会なので、1勝して名前を残すことができてホッとしています」と笑顔で振り返った。