2日前に延長15回引き分けで再試合となった一戦で196球を1人で投げきった、福岡大大濠のタフネス右腕、三浦銀二投手(3年)が、またも完投でチームを勝利に導いた。

 9回130球を投げて7安打3失点。計24イニング326球を投げる熱投だった。「疲れはあったが負けたくない気持ちだけでした。肩も体も重かったが、テンポアップしていって、追い込んだらギアを上げました」。序盤は120キロ台後半だった直球は、最終回に140キロ台を連発。驚異のタフさを見せつけた。

 その熱投に応えるように、女房役の古賀悠斗捕手(3年)が、同点で迎えた5回1死一塁で左中間へ弾丸ライナーで飛び込む決勝2ランを放った。甲子園初となる高校通算46本目に「四球の後の初球。直球を狙ってました。うまく打ったなという感触はあった」と納得の1発に白い歯がこぼれた。バッテリーの活躍でセンバツ初の8強入りに八木啓伸監督(39)は「素直にうれしい。勝つことは三浦の投球に報いることだと選手に言っていた」と感無量だった。