3日に行われた練習試合では左中間のネット上部に当てる高校通算12号。相手の橘学苑(神奈川)石黒監督は「変化球待ちだったと思うが高め直球に思わず反応して打った。すごい本塁打だった」と脱帽した。

 叡明には、ほかにも通算25本塁打の室賀優斗捕手(3年)、進学コースで成績優秀のエース熊谷和也投手(3年)らタレントがそろう。「フルスイングでチームを引っ張りたい」。三上の夏は初戦・桶川西戦で幕を開ける。【福田豊】

 ◆三上(みかみ)ケビン 1999年(平11)6月4日生まれ、埼玉・草加市出身。当初はサッカーをしていたが小4時に友人に誘われ野球に転向。谷塚中では軟式でプレーし県大会出場。父マービンさん(55)はガーナ人。母淳子さん(54)は会社員。弟1人。184センチ、76キロ、右投げ右打ち。50メートル走6秒2。目標の選手は日本ハム中田、ソフトバンク柳田。将来の夢はプロ野球選手。

 ◆叡明(えいめい) 1959年(昭34)小松原高校として創立の私立校。15年にさいたま市から越谷市に移転、男女共学となり現校名に。普通科と情報科があり進学に力を入れている。生徒数は1856人(女子768人)。野球部は59年創部。部員は95人。ユニホームはピンストライプで袖に男女共学を示すピンクのラインが入る。所在地は越谷市レイクタウン7の2の1。笹本隆悦校長。