夏の甲子園6度の出場を誇る足利工(栃木)が、開会式後の開幕試合で、逆転勝ちを果たした。

 エースの小林拓樹投手(3年)が、4回裏までに7点を失う苦しい展開だった。しかし、粘り強い攻撃で8回までに4点を返す。3点を追う9回表には、相手のエラーもあり同点に追いつくと、中田瑞貴内野手(2年)の左前適時打で逆転に成功した。

 9回裏の守備も守りきり、大逆転での初戦突破を果たした。伊藤光一監督(48)は「しっかり1点ずつ返していけば、チャンスはあると思っていました。選手は、我慢してよく戦ってくれました」と話し笑顔だった。