京都成章が、春の府大会王者・龍谷大平安を破り、19年ぶりに甲子園出場を決めた。

 初回、失点するも2回に猛反撃に出た。無死満塁から8番江藤琉輝(りゅうき)内野手(3年)が「良い流れで回ってきて自分で決めようと思った」と逆転となる中前適時打を放つと、この回打者15人11安打の猛攻で一挙9得点。3回にも敵失などで3得点した。

 投げては北山亘基(こうき)投手(3年)が「今大会で1番苦しい投球だった」と10被安打6失点の粘投。勝利直後はマウンドで仲間に押されて涙ぐんだ。

 松井常夫監督(53)は「予想外の展開でした。初回を1点でしのげたのが大きかった」と振り返った。

 98年決勝で松坂擁する横浜にノーヒットノーランを食らった以来の出場となる。当時同校で部長を務めた松井監督は「京都代表として恥ずかしくない試合をしたい」。歴史を塗り替えに、聖地へ乗り込む。