仙台育英(宮城)が9回2死走者なしから大逆転サヨナラ勝ちで、今春のセンバツ王者を撃破した。

 中前打と四球でつなぎ、守備固めの7番若山壮樹内野手(3年)の当たりは平凡な遊ゴロだったが、相手の一塁手の足が離れて間一髪セーフ。満塁とし、同じく守備固めの8番馬目(まのめ)郁也内野手(3年)が2球目の137キロ直球をたたくと、中堅手の頭上を破った。

 「自分で決めてやろうと思った。打った瞬間は頭が真っ白だった」。

 佐々木順一朗監督(57)は「夢みたい。うれしさを通り越しています。ベンチの前でドラマをつくってやろう、相手は大阪桐蔭。最高のシチュエーションだろうと話していた」と明かした。