第28回U18(18歳以下)W杯に出場中の高校日本代表が、大会3連覇中で優勝候補の米国に0-4で完敗した。

 日本は敗戦の中で、投手陣が計23個の奪三振ショーを演じた。先発の秀岳館・川端が5回2/3を4失点ながら、15奪三振をマーク。2回1死三塁で2ストライクから、1球外すつもりだった直球を左翼席に運ばれたのは反省点だが、米国打線に対し、力と技で三振の山を築いた。「しっかり腕を振っての結果なので、大きな収穫だったと思います」と手応えを示した。

 川端が作った流れに乗った。2番手の秀岳館・田浦は2回1/3を無失点5奪三振。3番手の中京大中京・磯村も1回を無失点で3三振を奪った。左打者がスタメンに6人並ぶ米国打線を幻惑した。田浦は「自分の思った投球はできたし、自信がついた」と納得の表情だった。

 ただ、3失点目は5回1死二塁。相手が空振り三振した球を中村が後逸し、一塁へ転送してアウトにする間に二塁走者の生還を許した。周囲の声掛けやバックアップも不十分で、小枝監督は「お互いの役割分担ができていない」と苦言を呈した。