来秋ドラフト候補の1人として注目されるのが、倉敷商(岡山)・引地(ひきじ)秀一郎投手(2年)だ。186センチ、82キロのがっちりした体形から豪快に投げ降ろす、最速151キロの直球が持ち味。甲子園出場経験はないが、スカウトの熱い視線を集める逸材だ。

 中学時代は軟式野球部に所属。軟式ながら最速137キロを投げ、全国大会で準優勝するなど早くから注目されていた。倉敷商では1年時から控えとしてベンチ入りし、1年夏の岡山大会では2試合で先発を務め、2年春からエースとなった。

 「闘将」の熱いハートも引き継いでいる。倉敷商は、17年1月に野球殿堂入りを果たした楽天星野仙一球団副会長(70)の母校。倉敷商でエースを務め、中日でも中心投手として活躍。「闘将」として阪神でも03年リーグ優勝に導いた星野氏のように、気持ちを前面に押し出す投球スタイルも引地の魅力だ。

 才能豊かな高校生の名前が多数挙がる18年ドラフト。「岡山の剛腕」のさらなる成長が楽しみだ。