母校・県岐阜商の新監督に就任した鍛治舎巧氏(66)が2日、岐阜市内の同校グラウンドで指導を開始した。

 「ピッチャーがそんな遠投じゃ話にならんぞ!」「この距離でワンバンしてたらいらんぞ!」

 鍛治舎監督は初日から厳しく声を飛ばした。「すごくやりがいがありますよね。考えてみたら自分のプレーしていたグラウンドですから。そのグラウンドで自分の後輩たちと一緒に日本一が目指せるというのは、こんな至福の時は無いですよね」。春夏合わせて甲子園出場56度を誇る名門復活へ、妥協無く後輩たちを鍛え上げるつもりだ。

 大阪桐蔭・藤原恭大外野手(2年)、報徳学園(兵庫)・小園海斗内野手(2年)ら、枚方ボーイズ監督時代の教え子たちが、強豪校の中心選手として活躍。加えて今年は、夏の甲子園が100回を迎える。県内には、大垣日大や中京学院大中京など、ライバル校も多いが「枚方ボーイズの時に最後に教えたのが、今の新高校3年生。出来たら一緒に出て甲子園で戦えたらいいなと思いますけど」と笑顔で夢を描いた。【磯綾乃】