第90回記念全国選抜高校野球大会で史上3校目の春連覇を果たした大阪桐蔭の選手らが、優勝から一夜明けた5日、大阪市内の宿舎で心境を語った。

 センバツ史上初の2年連続優勝投手となった、今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(3年)は「チームとして大事なところで投げさせてもらいました。いつ投げても抑えられるように練習していきたいと思います」と話した。春夏連覇となれば、阪神藤浪らを擁した12年以来2度目。過去に2度春夏連覇したケースはなく、達成すれば史上初の偉業となる。根尾は「相手が嫌なピッチャー、バッターになりたい」と夏を見すえた。

 優勝後のミーティングで西谷浩一監督(48)は「春の山の頂上はもう下る。夏の山を登り始める」と話したという。主将の中川卓也内野手(3年)も「夏の山を登り始めるのは一番遅いので、急ピッチでやっていかないといけない」。すでに優勝を果たし宿舎に帰った後も、練習している選手がいた。偉業の余韻に浸ることなく、次の偉業を目指す。