プロ注目の習志野・古谷拓郎投手(3年)が2番手で救援し、2回戦突破に貢献した。182センチ、76キロの右腕は同点の7回からマウンドへ。初球から140キロをマークすると、自身最速タイの142キロ直球で空振り三振に仕留めた。次打者に内野安打を打たれたが、2回1/3を投げて許した安打はこの1本だけ。直球とカーブ、スライダーを操り8回表を3者凡退に抑えると、裏の攻撃で味方が四球と4連打などで3点を勝ち越した。

 日本ハムなどのスカウトが視察。好救援で流れを呼び込んだ古谷は「本当は(7回も)3者凡退に抑えてベンチに帰ってきたかった。もっと変化球をうまく使って直球を生かしたかった」と反省が尽きなかったが、冬に下半身を鍛えて制球には磨きがかかった。楽天岸に憧れる右腕は「背番号1は今回初めて着けます。やっと、って感じです」と夏に向けてさらなる高みを目指す。