昨夏代表の盛岡大付が、背番号1の平賀康介(3年)ら3投手による完封リレーで、18-0で5回コールド勝ちした。平賀は3番手で5回の1イニングを打者3人、7球で締めたが「ボール球を打たせて取るのが僕のパターン。決め球がまだまだ甘い」。昨秋は県大会準々決勝で一関学院に敗れて4季連続の甲子園を逃しただけに、「春に勝つことで甲子園への気迫を示したい」と気を引き締めた。

 前日1日、パソコンで大学について調べる課題が出た「情報」の授業で「仙台6大学リーグ」を検索。今春卒業し、昨年の春夏連続甲子園8強に貢献した三浦瑞樹投手(東北福祉大1年)が、4月30日に公式戦デビューしたことを知った。「瑞樹さんみたいに安心感を与える投手になりたい。先輩たちに追いつきたい気持ちを再確認できました」。憧れの存在の活躍に刺激をもらった。

 先発の杉本敬和(たかと)投手(3年)も2回を1安打に封じたが、「自分の投球ミスもあったので、相手に助けられた」と厳しい自己評価。2番手の秋葉駿平投手(3年)も「次に投げる機会があれば、もっとテンポ良く投げたい」と2回1安打に満足していない。

 打撃陣も5回に10点を挙げるなど15安打18得点。平舘との初戦(9-0、7回コールド)に続いて爆発した。それでも関口清治監督(40)は「勝ち上がったら相手もレベルアップするが、2試合連続で0だった投手が収穫」と評価。投手陣のさらなる切磋琢磨(せっさたくま)が、覇権奪還のカギを握る。【鎌田直秀】