エンゼルス大谷翔平(23)の故郷から新怪物が飛び出した。大船渡の最速149キロ右腕・佐々木朗希(2年)が公式戦初先発で初完投し、初回に自己最速を3キロ更新する152キロをたたき出した。

 1番打者としても2安打3四死球と全5打席で出塁。50メートル5秒9の快足を飛ばして2盗塁と投打に強烈なインパクトを残したが、試合は1点差で敗れた。150キロの大台を突破したが、8回7安打9奪三振3失点の投球を反省し「負けたので本当に悔しい。3年生を勝たせてあげられなかった。自分の力不足で負けた」と肩を落とした。

 

 ◆佐々木朗希(ささき・ろうき)2001年(平13)11月3日、岩手・陸前高田市生まれ。高田小3年から野球を始め、11年の東日本大震災で被災。その後大船渡に移り住み、猪川小に転校。大船渡一中では軟式野球部に所属し、Kボール選抜で県大会に出場。189センチ、81キロ。右投げ右打ち。家族は母と兄、弟。