仙台育英と東北(ともに宮城)の硬式野球部3年生の引退試合が4日、仙台市内で行われた。今夏のベンチ入り20人から外れた両校の3年生が火花を散らし、18安打を放った仙台育英が17-2で圧勝した。

 昨年12月まで仙台育英の監督を務めていた佐々木順一朗氏(58)がスタンドから熱視線を送った。引退試合は東北OBの佐々木氏が7年前に母校へ打診して実現した企画だ。「この試合だけは見ないといけないと思っていた。監督の時は2年秋から3年になるまでを重要視していたから。これでもう1つの高校野球が終わった」と感慨深げに語った。