逗子が、開会式後の第1試合を接戦でものにした。1-1同点の9回表2死三塁から代打小島卓也外野手(3年)の左安で勝ち越した。

 小島は昨夏4番でレギュラーだったものの、秋に調子を落とし、今春はケガもあってスタメンから外れていた。岩﨑和真監督(58)は「もともと長打力のある選手。ケガをしていても一生懸命練習に取り組んでいた」と勝負どころでの起用が見事的中。小島は「ストレート待ちだったが、甘い変化球が来たので積極的にいった。ケガしたあともバットをたくさん振ったので良い結果になって良かった」と笑顔を見せた。スタンドで息子の殊勲打を見た母・玉尾さんは号泣。「勝負強さは昔からあった。最後まであきらめないで良かった」と拍手を送った。

 次戦は14日、春優勝の横浜が相手だ。岩﨑監督は「ぜひやりたかった。昨年から速い球に対応できるように打撃を強化してきた。相手を少しでも慌てさせたい」と意気込んでいた。