天理がライバル智弁学園との接戦を制し、5年連続43度目の決勝進出を決めた。

 序盤から点を取り合い、5-4で迎えた8回1死二、三塁で1番打者の宮崎秀太外野手(3年)が右翼ポール際へ3ラン。リードを4点に広げ、勝負あったかに見えた。だがその裏、エース坂根佑真(3年)が4四死球がらみで2点を失い、中村良二監督は江原雅裕投手(3年)にスイッチ。江原も適時打を打たれ、1点差に迫られたが、相手4番を左飛に抑えた。9回裏も無死一、二塁の大ピンチを迎えたが、無失点でしのぎきった。

 中村監督は「智弁学園との試合は、いつもこう。ぼくが高校2年の夏の決勝も8-9の大接戦でしたから。選手を信じるしかない展開でした」と笑顔を見せながら、肩で息をついた。