創志学園(岡山)が、100回大会最後の代表切符をゲットした。この日4地区で決勝があり、最も試合終了時間が遅かった

 4番金山昌平内野手(3年)を軸に、10得点の猛攻で2年ぶり2度目の優勝を決めた。ダメ押しの1発は5点リードの9回に出た。右越えソロの金山は「全然狙ってなかった」とあっけらかんに振り返った。28日準決勝で大会新の4試合連続アーチを描き、決勝で5試合連発。高校通算45本塁打とした。

 先制打も金山だった。初回1死一、二塁で左前適時打。3回にも適時打を放ち、合わせて3安打3打点の活躍。昨年は準優勝に終わり、あと1歩届かなかったが「銀(メダル)を必ず金にする」と誓った金山のバットが大一番で火を噴いた。悔しさを糧につかんだ甲子園切符。「存分に暴れてやろうという気持ちです」と笑顔で宣言した。

 岡山は西日本豪雨で壊滅的な被害を受けた。長沢宏行監督(65)は「うちも控え選手でボランティアに行かせてもらった。今年は(甲子園で)特に頑張りたい」と胸の内を語った。金山も「全身全霊で勇気を与える試合をしたい」と意気込んだ。【鶴屋健太】

 ◆創志学園 1884年(明17)に創設の私立校。1998年(平10)、女子校から共学に。2010年から現校名となり、野球部も創部。生徒数は697人(女子449人)。部員数は98人。甲子園出場は春3度、夏2度目。主なOBは巨人高田萌生、日本ハム難波侑平ら。所在地は岡山市北区下伊福西町7の38。谷川安弘校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦11-1玉野光南

3回戦7-0岡山城東

準々決勝11-1高梁日新

準決勝2-0倉敷商

決勝10-2岡山学芸館